2022年7月12日火曜日

BMWのシート下ウーハーをDIYでバイアンプ化してみた (クロスオーバネットワーク調整でブーミーな音を改善!)

愛車のBMW X3(F25)は標準オーディオ車でドアに4つの10cmスピーカと2つのシート下ウーハーの6スピーカ構成になっています。 スピーカケーブルの配線を調べた所、ヘッドユニットからシート下ウーハーを経由してフロントドアに配線されていることが分かりました。 

フルレンジのシート下ウーハーとドアスピーカの音の重なりによるものと思われるブーミーな締まりのない低音の原因はこの配線によるものと想定されます。 フロントスピーカをAUDISONのセパレート型スピーカに交換しましたがブーミーな印象はあまり変わらず、この辺りを何とかしたいと考えました。 

現状の状態ですと、フロントドアスピーカとシート下ウーハーをDSPアンプでクロスオーバネットワーク調整(再生帯域を分ける)が出来ません。 そこで、DSPアンプのサブウーハー出力を利用してシート下ウーハー駆動用のアンプを追加して、フロントスピーカを分離してみることにしました。
今回は想定通り動作するのかの検証に近いカスタムですので、安価な50W×2クラスの2チャンネルデジタルアンプを使用してみました。 使用したアンプは「FX-AUDIO- FX202A/FX-36A PRO」というもので、ホームオーディオ用ですが、非常にコンパクトで助手席シート下に設置できる大きさです。 

DSPアンプのサブウーハー出力からRCAケーブルでアンプに接続してエーモンのスピーカコードでシート下ウーハーに配線しました。 シート下ウーハーの接続コネクターはAliExpressで入手して、オリジナルのコネクターを抜いて差し替えて接続できるようにしました。 

オリジナルのスピーカ用コネクタは使用しませんが、念の為、フロントスピーカ用に配線した雌型コネクターで蓋をして、ウーハー周辺の空きスペースに押し込んでおきました。 電源は12V~24Vで、スピーカ出力は電源電圧24Vで48Wとのことで、最初12Vで試してみたところパワー不足は否めず、昇圧器を使用して24Vで駆動します。 

設置後、動作させたところウーハー出力レベルが低く、アンプ底面に入力ゲイン調整用のディップスイッチで調整してみましたが、ここで調整すると結構ノイズが乗ってしまいます。 そこで、DSPアンプ側でフロント・リヤスピーカのゲインを下げて、相対的にサブウーハーのゲインを上げてみたところ大分良くなりこの状態で調整することにしました。 

ドアスピーカとシート下ウーハーの配線分離が出来たので、DSPアンプで目的のクロスオーバネットワーク調整をしてみました。 最初は100Hz(-12db)に設定してドアスピーカをOFFにしてウーハー単体の音を聞いてみると、想定通りに中域以上の音がカットされていることを確認できました。 

ドアの10cmスピーカは低音側の再生限界が低く、120Hz付近でクロスオーバさせるのが一般的のようですが、100Hz~150Hzの範囲で調整してみました。 そして、タイムアライメント調整でウーハーと視聴位置までの距離を入力して、位相の調整は正相の状態で、ウーハーの音の遅れがほぼ無くなりました。 

これで、ボワボワとした締まりのない低音は大分改善され、バスドラムとベースラインの音の重なりやズレが殆どなくなり、かなり良い感じです。 各音域の締まりも出てかなり満足のいく音になりました。欲を言うとウーハーのパワーが不足している感じです。オーディオの沼にはまり過ぎないようにする自制心との闘い中です。

BMW X3(F25)シート下ウーハーをDIYでバイアンプ化



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