2024年2月12日月曜日

BMWコーディングで愛車が不動車に?

愛車のBMW X3(G01)に社外品のアンビエントライトを装着した際に、iDriveからアンビエントライトの制御を可能にするために「E-SYS」でオプションコード「4UR」をVOに追加して、「BDC_BODY2」と「HU_NBT2」を初期化のコーディングしました。 

コーディング後に「ISTA」で車両診断した所、非純正のアンビエントライトコントローラのものと思われるネットワークのワーニングエラーが表示されるようになっていました。ワーニングエラーなので問題ないと思いますが、他の機能に影響があるかも知れないので、一度「4UR」をVOから削除して、「BDC_BODY2」を再度、初期化コーデイングしてみました。 
その後、「ISTA」で車両診断した所、ワーニングエラーは残った状態で、画像の6つの通信エラーが検出されるようになり、「4UR」を元に戻して初期化コーディングしてもエラーが消えない状態となってしまいました。 

①S 0270 以下との通信が不能:トランスファーギアボックスコントロールユニット 
②S 0380 以下との通信が不能:クラッシュセーフティモジュール 
③S 0389 以下との通信が不能:オプション装備品システム 
④S 0392 以下との通信が不能:エンジンエレクトロニクス 
⑤S 0395 以下との通信が不能:ダイナミックスタビリティコントロール(DSC) 
⑥S 0399 以下との通信が不能:電気機械式サーボステアリング(EPS) 

これらのエラーはワーニングレベルでなく、エラーの内容からこれでは不動車になってしまうと色々と試行錯誤してもエラーが消えず、どうしたものかと途方に暮れてしまいました。 冷静にエラー内容を良くみると、何れも通信エラーでiDriveの車両ステータスには異常なしと表示されるので、モジュール自体の異常ではなさそうです。

「E-SYS」でSVTを読み込むと、表示されないモジュールがあり、通信系のエラーのようです。 ネットで調べてみた所、いくつかのエラーはバッテリー劣化で起きるようで、確かに「ISTA」の車両診断で「不明なバッテリー電圧」の表示があったので、バッテリー充電器の電流をMAXの15Aに上げて、車両診断してもダメでした。 

更に、ネットで調べた所、同様のエラーで「SVT」のバックアップをE-SYSの「VCM」で車両にセーブすると回復するという情報を見つけました。「SVT」のバックアップがないとお手上げのようで、幸いなことに「E-SYS」も自動バックアップで「SVT」のバックアップを見つけました。 

藁にもすがる心境で「E-SYS」で「SVT」のリストアをしてみた所、「ISTA」の車両診断でエラーが表示されなくなりました。原因は「E-SYS」をバージョンアップした際に、オプション設定の下記2か所のチェックを外していなかったためのようです。 

これらはコーディング後に「VCM」「MSM」に「TAL」を再計算した情報を反映するオプションのようで一見すると整合性が保たれそうですが、「E-SYS」でコーディングする場合は、必ずチェックを外すように注意喚起されています。 

①Update VCM after TAL execution 
②Update MSM after TAL execution 

また、コーディングや車両診断時のバッテリー電圧にも注意が必要で、エンジンOFFで診断モードにするため、ディーラーでは外部から専用機器で電流供給した状態で実施するようです。 エンジンOFF時でも20A(240W)程度の電力消費があるようで、バッテリー充電器で6Aで電流供給していましたが、電流不足で電圧降下していたようです。15Aでも足りない可能性がありますが、十分に充電した状態でコーディング、車両診断した方が良さそうです。
 

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