2024年3月11日月曜日

BMWでDAP音源を再生するためにAUXをDIYで追加

愛車のBMW X3(G01)はアナログ入力端子であるAUXが付いていませんでした。デジタル化で最新のBMWはCD/DVDスロットも付かなくなっているようで、昭和世代の小生には不便です。 確かに音源はネット経由で簡単に入手できるようになり、アナログ入力を使用する必要はないのかも知れませんが、前車で使用していたDAPの音質が気に行っていたので、AUXを追加することにしました。
G01のヘッドユニットであるiDriveのID6は幸いなことにアナログ入力機能が残っており、物理的にAUXケーブルを追加してコーデイングすることでAUXを追加することが出来ます。 オリジナルの配線にAUXケーブルを割り込ませても良いのですが、配線を加工する必要があり、AliexpressでBluetoothレシーバーとAUX付きの配線キットを入手しました。 

この配線キットはヘッドユニットが「CCC」の頃のBluetooth非装着車両用のもので、AUXのピンアサインが異なりビッグコネクターの配線も足りないので、別途、ビッグコネクターの延長キットを入手しました。 

ビッグコネクターの延長キットにBluetoothレシーバーをNBTevoのピンアサインに合わせて移植しました。因みに電源(+-)のピンアサインは同じです。 NBTevo(iDrive ID6)のAUXピンアサインはビッグコネクターの30番→L、35番→R、36番→GNDです。延長キットの配線コードを剥いて、BluetoothレシーバーのAUX配線をハンダ付けしました。 

そして、加工した延長キットを車両に取り付けます。センターコンソールのパネルを外して、ヘッドユニットを固定している2か所のT20トルクスネジを外せば、ヘッドユニットを手前に引き出すことが出来ます。 ヘッドユニット裏のビッグコネクターを外して延長キットを割り込ませるだけですが、注意点は、緑と黒線の光MOSTコネクターは延長キットの方に移植する必要があります。 

この状態で念の為、車両のACCオンの状態にして、iDriveが正常に動作することを確認しました。Bluetoothレシーバーの電源も入り、DAPとのペアリングも無事できました。 次にE-SYSでコーデイングです。「HU-NBT2」モジュールのコーディングパラメータを開いて対象パラメータを変更して車両へ更新します。 

対象パラメータは「CDMM_AUX_HU」、「CDMM_ANALOG_AUX」、「CDMM_AUX_SIMPLE_1」の3つで、それぞれaktivにしてコードします。 コーデイングが完了するとiDriveの「MEDIA」メニューに「AUX」が表示されるようになるので、「AUX」を選択して、音が出るか確認しました。 

確認した所、Bluetoothからは音が出るものの、BluetoothレシーバーについているAUX経由では音が出ませんでした。どうもBluetoothでペアリングしたスマホのハンズフリー用マイク端子のようです。 そこで再度、ビッグコネクター延長キットを車両から取り外して、手持ちのステレオケーブルの片側を切断してAUXピンアサインの配線にハンダ付けしました。 

ステレオケーブルは赤がR、白がLで、それぞれの被覆を覆っているGND線を合わせて撚って、延長コネクターのGND配線にハンダ付けしました。 再度、車両に延長キットを接続して、AUX入力で音が出ることを確認できました。懸念していたノイズも殆ど分からないレベルで車両のボリュームを最大にして若干シャー音がしますが、最大にすることは無いので良しとします。 

DAP経由の音質は期待通りで、同じUSBメモリ内のFLACファイル音源と比較してもダイナミックでメリハリのある音で大満足です。DAPでハイレゾ化して2個のDACでアナログ化した音源の方が遥かに良い音です。
 

BMWでDAP音源を再生するためにAUXをDIYで追加


BMWに追加したAUX経由のDAP音源とUSB音源の空気録音を比較してみた


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