2024年9月5日木曜日

車のTVキャンセラー他のリスクについて

2年程前から最新の運転支援機能やOTAを装備した一部の国産車でTVキャンセラーを設置すると致命的な車両故障に繋がるケースの情報が出ているので、色々と調べてみました。 症状としては、TVキャンセラーやUSBドングルを接続すると、車両にエラーが表示されるようになり、エラーが蓄積することで車両がセーフモードに入り、ディーラーでも修理できない状態になるというものです。 

また、車両診断用のOBD端子にレーダー探知機などの社外品を接続する場合も同様で、車両内の通信経路であるCAN(Controller Area Network)に社外品を接続することで、車両に悪影響が出るという内容です。 4、5年前までの車両では、このような症状は出ておらず、CANインベーダーによる車両盗難対策としてCAN上の不正な通信を監視するようになり、そのエラーログが蓄積するのが原因のようです。 

更に、このエラーログは車両診断機などでも検知することができず、ディーラーでも修理が出来ないようで、最悪の場合、不動車になりその修理に何百万も掛かるというものです。 これらの情報から、開発途上の車両ソフトウェアのバグに近いものと推測できますが、推奨外の社外品を接続したユーザ責任となりメーカー保証の対象外となるケースもあるようです。 

このCANという通信路は国際規格化されていますが、その通信方法はメーカー毎にバラバラで暗号化もされていないことが多く、流石に社外からの通信経路のOTAは暗号化されているようです。 つまり、OTAをハッキングされるとリモートで自由にCAN通信できるようになり、車両を乗っ取られるリスクがあるということです。 

こういったリスクを理解した上で、TVキャンセラー他の社外品を自己責任で設置する必要があり、ますます車弄りがしにくい状況になってしまっているようです。 先日、キャンセラー機能付きのAVインタフェースを設置した愛車は2019年式のBMW X3(G01)で運転支援機能やOTAも搭載されていますが、今の所、特に不具合はなさそうです。 

TVキャンセラーにもどりますが、色々な種類があり、価格も数千円から何十万円と幅が広く、いずれも車速信号を加工しているようで、安価なものは特にリスクが高いようです。 これらの機器のキャンセル方式は開示されていないようで、なんとも言えませんが、比較的高価で設置台数が多く不具合情報がないものを選んだほうが良さそうです。 

また、設置時には問題なくとも、車両側ソフトウェアのアップデートで不具合が発生するケースもあるようで、これらのリスクを許容できない方は、CANに接続する社外品は極力使用しないのが最善だと思います。 また、車両のUSBポートからもCANにアクセスできるようになっている車両もあるようで、充電目的でむやみにUSBポートに安価な機器を接続することも避けた方が良さそうです。
 

車のTVキャンセラー他のリスクについて


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